艱難真紅 (y

7時起床。
9時から日が沈むまで、なんだか数式の飛び交う授業を受ける。
だから俺は文系だっつうの。
高速で書き進められる黒板が、前衛美術の展覧会のようだ。
じっくり話を聞けば、あのナマズのヒゲはセキブンとかいう奴らしい。
はあ、そんなものもこの広い宇宙あったかもしれないですねえ。
でも全然あたまに入らないもんだから、「ナマズにはヒゲなかったか?」とか「ちげっ。ナマズはウロコがないんだ」とか考えている間にも、消されていく黒板。
僕は何をしているんでしょうかあああ